有機フッ素化合物の「PFAS」のうち「PFOS」と「PFOA」の2つの物質は有害性が指摘され、国内でも製造や輸入が禁止されていますが、鎌ケ谷市の軽井沢地区では、ことし2度にわたって調査が行われた結果、合わせて20本の井戸から国の暫定目標値を超える濃度が検出されました。
これを受け、市は範囲を広げて3回目となる追加調査をことし8月に行ったところ、40本のうち15本の井戸で国の値を上回る濃度が検出され、最大で840倍に上ったということです。
千葉県によりますと、県内ではこれまでで最も高い濃度だということです。
市は、住民がこれらの井戸の水を飲み水として利用していたかを調べるとともに、水を飲まないよう呼びかけていますが、これまでのところ体調の異変に関する情報は寄せられていないということです。
市は、今月にもさらに範囲を広げ追加調査を行う予定で、周辺にある海上自衛隊下総航空基地など複数の施設でも、県などと連携して原因究明のための調査を進めています。