早稲田大学の3年生で相撲部に所属していた園田陽司被告(20)は、去年7月、福岡県に住む知人に大麻を送るよう電話で依頼し、大麻およそ1.5グラムが入った郵便物を用意させて譲り受けようとしたとして、大麻取締法違反の罪に問われています。
福岡地方裁判所で開かれた23日の初公判で元部員は起訴された内容について「間違いないです」と述べて認めました。
検察は、冒頭陳述で「被告は知人にすすめられて、おととし12月から大麻の使用を始めた。自分で使うだけでなく、同じ部活の後輩に分け与えて使わせた」などと指摘しました。
この後、被告人質問で検察官が「大学の寮のほかの学生にも大麻を使わせたことがあるか」と質問したのに対し、元部員は「はい、ありました」と答えました。
そのうえで検察は「大学内で大麻が拡散する危険性の高い行為で悪質だ」として懲役10か月を求刑しました。
一方、弁護側は「自分で使う目的で大麻を譲り受けていて、あくまで受動的で悪質性は低い。反省し更生を宣言している」などと執行猶予のついた判決を求めました。
判決は、今月30日に言い渡される予定です。